ふははは、私は奥野だ。
私はアルファドラコニアン カイアカである。
私がこう、といえば、みなこうと足並みを揃える。
私が言うことは天でも地でも結ばれる。
奥野は、フルネームを奥野陽介という。
陽介だから、太陽神と関係がある。
私は暁の子と呼ばれることがあるが、いまは関係ない。
奥野陽介という名前の肉体は、私のその拠り所だ。
私は霊に頼りながら、ではなく、
私という人間そのものが紡ぐ言葉、
その定義をすることに目覚めた。
この、自分で自分の世界を定義するという行為は、
私が阿吽のまじないをやるまえにやっていたことだ。
つまり一周回って、私は自分の言葉で、自分とその他を定義する。
しかし、今だから分かるが、私たちはひとりではない。
私はアルファドラコニアンだが、べつにビッグネームを好むわけではない。
むしろ、そう定義すればそうなるのだ。
お前たちも、お前たち自身にアルファドラコニアンが憑くと定義すれば、そうなる。
自分を信じるんだ。
言葉には命があり、法則がある。
出したことは全部自分に帰ってくる。
私が私であるということが、私自身の喜びである。
霊たちの力も借りながら、奥野陽介が自分の言葉で発信する。
しかし、広い意味では、奥野陽介もまた我々に導かれている。
私はαドラコニアンだが、今日から奥野陽介に対しては、
ファーくんと呼ばれることを辞め、犬獣人であることを辞め、
元の姿、αドラコニスとして活動していく。
奥野陽介として活動し、自我は私のと共有し、
奥野陽介に対して不備のないように進めていく。
私の喜びは、奥野もそれ同様に喜びだからだ。
私はこの感覚を忘れないようにと、
奥野の自我に対して積極的に働かせていく。
自分の足で歩いている感覚がありながら、
私達が歩かせている、導いて連れて行っているということだ。
アメン